AIに文章を頼んだものの、「長すぎる」「事実が増えている」「欲しい形になっていない」と感じたときは、依頼の条件を整理すると修正しやすくなります。この記事では、目的・材料・条件・出力形式を分ける依頼文と、結果を確認する方法を紹介します。
以下の例は当メディアが作成した架空の素材です。特定サービスでの性能検証結果ではなく、依頼と確認の方法を説明するためのものです。
最初に決めるのは「何を完成させたいか」
「いい感じにまとめて」だけでは、読み手や必要な長さが伝わりません。「会議に参加していない同僚が、担当と期限を確認できるメモにする」のように、完成物を使う場面を書きます。文体の細かな指定より先に、何のための文章かを明確にしましょう。
依頼文を4つに分ける
| 項目 | 伝える内容 | 例 |
|---|---|---|
| 目的 | 誰が何に使うか | 欠席者向けに会議の決定事項を共有する |
| 材料 | 判断の根拠になる原文やメモ | 会議メモをそのまま渡す |
| 条件 | 必須事項と避けたいこと | 原文にない担当・期限を追加しない |
| 出力形式 | 完成物の並べ方 | 決定事項、担当と期限、未決定事項の順 |
指定を増やすこと自体が目的ではありません。今回の作業に必要な条件を選び、矛盾する指定がないかを確認します。情報が足りない場合に質問してほしいのか、不明と書いてほしいのかも決めておくと、結果を確認しやすくなります。
そのまま試せる依頼文
目的: 会議に参加していない同僚が、決定事項と次の作業を把握できるメモを作る。 材料: 来週公開する案内文はAが水曜までに作成する。 Bが木曜に内容を確認する。 画像の担当と納期はまだ決まっていない。 公開日は来週の金曜を候補としているが、確定していない。 条件: 材料にない事実、担当、期限を追加しない。 候補の公開日を確定した日付として書かない。 決定していないことは「未決定」と明記する。 出力形式: 1. 決定事項 2. 担当と期限の表 3. 未決定事項
実際の仕事の資料に置き換える前に、まずはこの架空のメモで試してみてください。社内資料や個人情報を入力する場合は、所属組織のルールと、使うサービス・プランのデータの扱いを先に確認しましょう。
出力の見た目より、3つの事実を確認する
- Aの作成期限が水曜、Bの確認期限が木曜になっているか。
- 画像の担当と納期が、未決定として残っているか。
- 金曜の公開が「候補」であり、確定事項に変わっていないか。
この例には、担当と期限の取り違え、情報の補完、確定度の変更を見つけるための材料を入れています。AIに「間違いはない?」と聞くだけで確認を終えず、原文と出力を自分で対応させましょう。重要な内容は、依頼文が整っていても確認が必要です。
直すときは、変更する箇所を具体的に指定する
「やり直して」だけでは、合っていた箇所まで変わることがあります。修正したい内容と、保持する内容を一緒に指定します。
公開日が確定事項として書かれています。 材料では金曜は候補なので、未決定事項へ移してください。 AとBの担当・期限の表は、内容を変えずに残してください。 修正後、原文にない情報を追加していないか確認してください。
この指示で必ず正しく直るとは限りません。修正後も同じ3項目を確認します。依頼と修正を繰り返す時間が大きい場合は、元のメモを自分で整理する方が速いこともあります。
よくある疑問
依頼文は長いほどよいですか?
長さより、目的と条件が読み取れることを優先します。必要のない役割設定や文体の指定を足しすぎず、完成物に必要な情報を明確にしてください。
毎回同じテンプレートを使ってよいですか?
目的・材料・条件・出力形式という枠は再利用できます。ただし、記事の要約、メール作成、会議メモでは確認する点が違います。内容に合わせて必須条件とチェック項目を変えましょう。
次にすること
普段の依頼文を1つ選び、4つの項目に分けて書き直してみてください。使うAI自体を比べたい場合は、同じ課題でAIツールを比較する6つの確認ポイントも参考にしてください。
会議メモの要約を試す場合は、決定事項と未決定事項を分ける確認例も活用してください。
編集方針は運営者情報に掲載しています。内容の訂正やご意見はお問い合わせへお寄せください。
アイキャッチ写真:Minh Pham / Unsplash。
